パソコンのメンテナンス

1.特売のHDDを購入
現在使用中の5年前に購入した、Windows2000ディスクトップ ソニーバイオのHDDを交換しました。その内容が皆様方の参考になればと思い、記述してみました。
このPCのHDDはIDE_ATA40GB5,400rpmでしたが、お盆の安売りでHDDバルク品(HDDのみ銀紙で包み薄い箱入り。説明書や取付ねじも付属なし)、日立製(8,270円)160GB7,200rpm、キャッシュバッファ(Q&A参照<<ここをクリック>>)8MBの高速大容量を見つけました。昔では考えられない安さです!
40GBのパーティション(領域)は、C:¥9GB、D:¥30GB(Cは購入時の容量から変更)でしたが、新HDDに交換して、ソニーの再セットアップリカバリCDを使ってインストールを試みると、40GB以上の容量には対応しないらしく!、購入時の状態にしか再セットアップが動かない?(Cの容量変更が不可)。また、その状態もさんざんでC:4.7GB・・こらはOK、D:3.2GB!?・・30GBに成っても良いはずが、全くのNG。32GBかと思い何度も見直しました。
そこで未領域にWindowsXPを入れて、マルチブート(1台のPCにOSを2つ入れて、起動時に選択)にしました。最終的には、Windows2000 C:4.7GB、D:3.2GBは容量が少なく、使えないのでD→Fに変更。未領域、E:78GBにWindowsXP、残りの67GBをD:に変更して使えるように成りました。
試行錯誤で、3回もWindows2000とXPをインストールし・・疲れました。言えることは、メーカー製のパソコンは、HDDなど容量を変更するとリカバリーソフトが機能しない場合があります。リカバリーソフトが使えないとデバイスドライバソフトがインストールできず、別売のWindowsのみのインストールでは、本来有る機能としてのPCが使えない。事前に可能な増量を確認した方が良い様です。HDDのパーティションを整理すると
C:¥4.7GB Windows2000 SP4
D:¥67GB Win2000とXPで共用
E:¥78GB WindowsXP SP2
F:¥3.2GB アプリソフトのTempで使う(Q&A参照<<ここをクリック>>)
HDD交換後の感想ですが、HDDの騒音がほとんど無く、PCが速く“なめらか”に動く感じです。これは、HDDの回転数アップ、HDDキャッシュバッファ8MBなどによると思われますが、5年前の商品とは違いがあっても当然かと思います。
また、OSやアプリソフトの入れ替えで、ソフトの傷・ゴミ(不具合)が無くなった。例えばWindows2000は、5年前のSP(サービスパック)なしからSP1〜SP4に順次Updateして来ましたが、今回の再インストール後のUpdateで、いっきょにSP4に成り、他にも35個のパッチ(不具合修正プログラム)がWindowsUpdateされました。
一方WindowsXP SP1をインストール後に、手持ちの無料配布CD_SP2を続けてインストールし、その後のWindowsUpdateが31個でした。これらにより、ソフトのすべてがスッキリ回復し、これも貢献していると言える。

2.HDD交換後のアップデートが重要!
HDD交換後、アプリソフトを一通りインストールして一段落しますが、その後一番大変な作業はソフトのUpdateです。
HDDなど「交換は自分で行わない 修理してもらう」と言われる方も多いと思いますが、このUpdateは修理屋さんでもやってくれず、自分で実施するしか有りません。まして、HDDを交換しなくとも、普段から行う作業です。このUpdateが、毎日のPCの調子を良くし、長く使い続けることが出来るのだと思います。怠るといつまでも調子の悪いPCを使い続けることに成ります!この当たりが普通の家電製品とは違い、購入したままで調子よく、使い続けられない理由です。
一般的に言うUpdateとはWindowsUpdateですが、今年6月末現在、2千万件を突破したブロードバンドの世の中ではダウンロードが速く、すべて自動でUpdateが完了して簡単です。しかし大変な作業は、下記に示す各メーカーごとのアップデートサイトからのものです。我が家のPCは、ソニーのPCV−R73Kですが、これを参考に記述します。
まず、自分の使うPCのサポートサイトを探すことから始めます。自作PCの場合は、各部品ごとの情報を集める必要が有って、もっと大変でしょう!
PCV-R73KのURL:
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/pcom/pcv-r73k.html(クリックする) このURLを開くと項目の上部に「この製品のお知らせ」が有ります。これも重要な情報ですが、中央の「アップデートプログラム」の項目も重要です。この機種は2000年春に、Windows2000 ProのOSで発売され、この年のアップデートプログラムだけでも13個も有ります。特に2000/11/02の“BIOS(バイオス)「1003」アップデート”が重要です。このBIOSはマザーボードのメモリーに保存されている基本ソフトで、この不具合はPCに取って致命的な場合が有ります。このようなミスが起こる背景は、年に数回のPCモデルチェンジなど、ソフト開発・検証が間に合わず、発売後にUpdateと言う名目で修正する羽目に成ります。余談ですが、デジカメのPC用ソフトも同じで、ニコンのデジカメソフトもすでに2回Updateしました。
バイオの例を書きましたが、このサイトから実際何人のユーザーがUpdateを実行したか疑問です。このサイトは、非常に親切にUpdate方法が書いてあり、Update後の検証確認方法までが、記述して有る点で好感を持てます。検証方法まで親切に書いて有るのは少ない!しかし、いかに詳しく書いてあっても、これらのわずらわしい作業が、PCはまだまだ大衆の誰もが、気持ちよく使える道具には成っていないと言えます。
話を本筋に戻しますと、HDDを交換してリカバリCDのソフトをインストールし、PCが購入時の状態(2000年春)に戻った。と言うことは、長年かけてUpdateしてきた、財産!がゼロに成った。仕方なくBIOSを除き(Q&A参照<<ここをクリック>>)、PCV−R73Kのサイトから9個ほどUpdateしました。これは、Windows2000での使用頻度が少なく、最小限にした結果です。普段は、マルチブートでWindowsXPを使うためです。

山下 岩男 (2005-09-11)