ホンダ、「乗り合い」用EV公開 CES開幕【ラスベガス=奥平和行】ホンダは5日、同日開幕した世界最大の家電見本市「CES」の会場で、電気自動車(EV)のコンセプト車「NeuV(ニューヴィー)」を公開した。所有者が使っていない時間に自動運転で移動してライドシェア(乗り合い)で収入を得ることを想定。新たな自動車の所有・利用の形を探る。 NeuVは人工知能(AI)搭載しており、ドライバーの声や表情からストレスなどの度合いを判定。安全運転を支援したり、状況に応じた提案をする。同様のコンセプト車はトヨタ自動車も4日の記者会見で発表しており、各社はAIの車内での活用を探っている。 ホンダはヒト型ロボット「アシモ」で培ったバランス制御技術を活用して開発した二輪車のコンセプト車も公開した。ライダーの乗車の有無にかかわらず、自立するのが特徴だ。バランスを崩した際も転倒しにくいほか、低速で走行するときも安定性が高まる。いずれも発売時期などは明らかにしていない。 CESでは米ビザと共同開発した自動的に駐車場代やガソリン代を払える仕組みなども紹介した。ホンダは2016年12月に米グーグル傘下の自動運転技術開発会社と提携するなど、外部連携を拡大している。同日の記者会見で本田技術研究所の松本宜之社長は「新たな価値を提供するため、様々な企業とのオープンイノベーションの取り組みに力を入れる」と述べた。
《追記》 nikkei.com(2017-01-06) |