ホンダ、目指すは「推力2000lbf級の航空機用エンジンでシェア1/3」「推力2000lbf(8.9kN)級の航空機用エンジンでシェア1/3を目指したい」。本田技術研究所 取締役 航空機エンジンR&Dセンター担当の藁谷篤邦氏は、ホンダが2014年10月16日に開催した報道陣向けの航空エンジン事業の勉強会でこう語った(図1)。 推力2000lbf級の航空機用エンジンとは、ホンダが米General Electric(GE)社と共同で開発し、現在はGE社で生産しているターボファンエンジン「HF120」のことだ(図2)。ホンダの航空機事業子会社の米Honda Aircraft社が2015年の販売開始を目指すビジネスジェット機「HondaJet」に採用されたエンジンだ。ホンダによれば、このクラスのエンジンは、現在、米Williams International社と米Pratt&Whitney社が市場を2分しており、シェアも半々ぐらいという。その市場規模は、2020年ごろには300〜400台/年になる見込みという。「3社目ということで、シェア1/3を狙いたい」と藁谷氏は言う。
同市場においてシェア1/3というと、2020年ごろには100台/年以上という計算になる。ホンダによれば、HondaJetの累計受注台数は、現在、100機超。ただ、これを1年で造るわけではないので、100台/年を達成するにはHondaJet以外での同エンジンの採用が不可欠になる。ホンダは、HondaJet以外にもHF120を販売していく考えという。
《追記》 nikkeibp.co.jp(2014-10-16) |