第91回都市対抗野球
第91回都市対抗野球大会は第9日の30日、2回戦1試合と準々決勝2試合。第3試合はホンダ(狭山市)が西部ガス(福岡市)を4―1で降し、準決勝へ勝ち進んだ。決勝進出をかけ、セガサミー(東京都)と対戦する。 ホンダは三回、9番・千野の中越え二塁打などで1死二、三塁の好機をつかむと、3番・井上の遊ゴロの間に1人還り、先制した。 五回には、2安打と四球で1死満塁とすると、3番・井上と4番・佐藤が適時打を放ち、2点を追加。さらに5番・辻野の中犠飛で加点。クリーンアップがきっちりと仕事をしてリードを4点に広げ、逃げ切った。 西部ガスは、ホンダ先発の朝山の好投に苦しみ、七回まで無得点。救援陣に代わった八回に、1番・竹松、2番・田場の二者連続安打などでようやく1点を返したが、反撃は及ばなかった。
狭山市・開田成幸監督 (先発の)朝山は前回は本来の投球ではなかったが、今回は安心できた。低めの制球が良かった。木村投手コーチは頼もしい存在。選手とコミュニケーションを取って状況を把握してくれており、交代のタイミングも含めて相談している。(3安打の千野は)元気はつらつ新人らしく、やってくれていて頼もしい。(次戦の相手、東京都・セガサミーは)補強選手と新人が活躍して、すごく勢いに乗っている。無駄な点を与えないことがポイント。
福岡市・香田誉士史監督 失点してもビッグイニングさえ作られなければ必ず勝機はあると話していたが、相手は強力打線で力不足だった。初勝利からベスト8入りし、西部ガスの歴史を作ることができてよくやったという思いと、これから先に課題ができたという両方の複雑な感じ。(9月に急逝した野球部の生みの親である前会長、田中優次相談役には)勝ちを届けられたが、まだまだ力不足だという報告になるかなと思う。 毎日新聞(2020-11-30) |