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9.青森県六ケ所村再処理工場のリスク

  1. 「使用済核燃料貯蔵庫」が満杯。
    3000トンの「使用済核燃料貯蔵庫」は満杯である。大量の発生熱を吸収するための冷却水の供給が電源喪失、配管の破損、ポンプ故障などで停止すると、貯蔵庫内の水の蒸発、燃料破損、メルトダウンの重大事故に直結する。被害は福島原発の比ではない。

  2. 国内原発、運転停止のリスク。
    国内の原発は受け入れ先の無い使用済燃料を一時貯蔵プール内に保管しているが、空きが 無くなりつつあり、いずれ転停止を余儀なくされる。

  3. 高レベル放射能廃棄物処理液体のリスク。
    燃料から化学処理で取り出された高レベル放射能廃棄物廃液のガラス固化技術の開発がデッドエンドの壁に突き当たり、行き詰ってしまった。このため、240立方メートルの未処理の廃液が貯蔵されている。この廃液は強い放射能で水を分解し、水素ガスを生成する。絶えず冷却し、  完璧な管理を行わないと爆発する、非常に危険な液体である。廃液1立方メートルが漏れただけで、東北地方北部と北海道南部の住民が避難させられる大惨事となる。

  4. 高レベル放射能廃棄物の長期保管。
    プルトニウムは半減期が1万年以上、安定するまで発熱し続けるために冷却が必要である。国内にはこの恒久的な保管場所が確保されていない。諸外国でも重大懸念となっている。

  5. 地震、断層のリスク
    六ケ所村再処理工場の直下に長さ150キロ以上の活断層がある可能性が高いことが判明。目の前の沿岸には84キロの海底断層が走っている。これらが動けば、マグニチュード8を超える巨大地震を起こすことが確実である。

  6. 電源、冷却水喪失のリスクは他の原発以上。