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8.高速増殖炉「もんじゅ」のリスク

 ・2兆円かけた「危険な超・粗大ゴミ」の開発を停止させる
 ・冷却材のナトリウムの流出は重大放射能事故に直結する
 ・原発敷地の真下に活断層が走っている

  1. 米国は1996年に高速増殖炉が炉心溶融事故を起こし、開発から30年後の1984年に全面的に断念した。

  2. イギリス、ドイツ、フランス、ロシアなどの原発先進国も重大事故を起こして開発に失敗、断念した。

  3. 原発後進国日本は開発を継続しているが、成功の見込みは殆どないとされている。「もんじゅ」は、1995年、テスト運転開始後3ヶ月目にナトリウムが漏えいして 火災事故を起こして運転を休止。事故から14年後2010年5月に運転再開を強行したが、8月に炉内中継装置が原子炉内に落下する事故を起こして、以後の運転を中止。

  4. 25年間に開発費、2兆円をかけて危険な超・粗大ゴミを作った失敗を認めず、成功の見込みのない危険な開発を続けている。

  5. 建設地の真下の活断層を認めなかった。
    福井県敦賀市白木地区の「もんじゅ」の敷地の真下に「白木・丹生断層」が走り、沿岸には長さ18kmのC断層が走る。動燃は、これまでこの断層を「活断層」とは認めなかったが、2008年になり、ようやく主張を翻して、「活断層」と認めた。地震が起きれば、ゆれ、敷地の亀裂、段差による原発の重大な損傷は免れない。

  6. 一帯は琵琶湖に沿って多数の断層群が走り、マグニチュード8超の大震源地である。

  7. 原子炉の冷却材は500度の熱せられたナトリウムが使用されている。冷却用の水が流れる金属の壁が破れると、ナトリウムと水が爆発的に反応して、周辺地域は壊滅する