<Q>
 お得な?自作パソコン


<A>
 今回2年ぶりに新PCをpentium4で作成しました。
 当然ながら、オーバークロック を行い本来38000円する2GHzより高速な2.1GHzのPCを,18000円の1.6GHz のCPUで実現させました。 自作PCはDELL等のPCより一見割高ですが、いじり倒せることや、 好きなパーツを予算に合わせて組み合わせことができ、その価値は 計り知れません。

 私は2年前に自作celeron533MHzを877MHzまでオバークロックさせて 使用してきましたが、問題がありました。  それは音です。 PCがウルサイのです。ファンの音で。
 クロックが800MHzまでのCeleronはFSB 66MHzで動作しますので、 566MHzの場合はCPU内部倍率の、およそ8.5をかけて 66x8.5=566MHz で動作させます。ここでFSBを100MHzにあげられると 100x8.5=850MHz  で高速に動作させることができます。
 実際は103MHzまであげ、877MHzで使用しましたが、そのとき 動作の安定を確保するためVCoreと呼ばれるCPU動作電圧を+0.1V あげ、それで生じる温度上昇に伴う熱暴走を回避するために、 3800rpmの12cm角のケースファンを前面下部、背面上部に 余計につけざるを得ませんでした。 これが騒音の原因になっていたわけです。
 今回はその反省で、

 1)消費電力を増加させ熱暴走の原因となるVCore昇圧はしない。
   (通称カツ入れなし)

 2)ケースは静音タイプに換える。
   (1200rpmボールベアリング低速ファン付)

 3)オーバークロックは無理をせず、安定性を重視する。

 で行ってみました。
 つまりCPUのできの良さのみに頼る弱気なオーバークロックな方針です。 結果はFSB 100x4=400 MHzを133x4=532MHzまで上昇させても安定して 動作するというおいしい結果におわりました。(次ページ以降ベンチ参照)

 インテルは今月にはFSB533MHzのpentium4を売る予定ですが、 まさにこの1.6GHzのcpuは 533MHzの2GHzで十分に売ることができる ポテンシャルをもっているわけです。そもそもインテルは、1.6GHz も2.4GHzの製造方法もまったく同一と言われており、 できたCPUを動作可能クロックで選別して、価格を変えて出荷しているという 自動車業界では考えられない製造を行っています。
 高クロック動作品の製造歩留まり があがり、量産品の平均が上がればより高いクロック動作品のCPUが 現れるわけです。今回のCPUもFSB533MHz 2GHzで売れるポテンシャルの ものを,出荷数の多い1.6GHzで出荷している可能性も 十分に考えられるわけです。この様に、high clockマージンを持つCPUが オーバークロックの対象になるわけです。

 詳細は写真付で
  http://www.asahi-net.or.jp/~jz4j-fnkr/html/P4newmc/P4.htm
 にて紹介しておりますのでご参照ください。

記:船倉 潤二 (2002-05-06)