ホンダ、第3のエコカーで環境対応車フル参入
コンパクト車で燃費性能国内トップ

 ホンダは、超低燃費のガソリンエンジンを搭載し、ガソリン1リットル当たり30キロ超走行できるコンパクト車を投入する計画を明らかにした。1300ccと、1000ccのターボ(過給器)車の2タイプを開発中で、平成25年にも発売する。ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)に続く「第3のエコカー」への参入で、ホンダは他社に先行し、全ジャンルの環境対応車を手がけることになる。

 軽自動車を除くコンパクトカーの第3のエコカーでは、燃費性能でも、マツダの「デミオ」や三菱自動車が24年前半までに投入予定の「ミラージュ」を抜き、トップになる。

 新たに開発するコンパクト車は、主力の「フィット」に、圧縮比よりも膨張比を大きくし、燃費性能を高めた「アトキンソンサイクル」という新エンジンを搭載する。さらに、信号待ちなどでエンジンが止まるアイドリングストップ機構なども取り入れ、2タイプとも、1リットル当たり30キロ走行可能なマツダのコンパクト車「デミオ」を上回る性能を達成する。

 ターボ車は燃費と走行性能を両立させ、独フォルクスワーゲンへの対抗軸を明確にし、欧州での販売てこ入れに活用する。

 ホンダは、トヨタ自動車とともに先行するHVに加え、24年夏には「フィットEV」をリース販売する予定。軽を除く第3のエコカーは、マツダ、三菱自動車以外にも、日産自動車が開発を急ぎ、競争が激しくなっている。

sankei.jp.msn.com(2012-01-01)