高速道無料化:複数ルートあると有料のケースも…東北地方

  東日本大震災の被災地支援や観光振興を目的とした東北地方の高速道路の新たな無料化措置が12月1日から始まるが、入り口と出口の間に複数のルートがある場合、無料化対象のルートを通っても、有料になるケースがあることが分かった。無料化対象外を走る経路が最短経路である場合で、東日本高速道路(NEXCO東日本)は注意を呼びかけている。

 国内の高速道路は現在、インターチェンジ(IC)間で複数のルートが存在する場合、最短区間を通ったと見なして料金を算定する仕組みを取っている。このため、例えば水戸IC(茨城)から白河IC(福島)に向かう場合、実際には「常磐道→磐越道→東北道」の無料ルート(約211キロ)を走っても、最短である「北関東道→東北道」の有料ルート(約169キロ)を走ったと見なされ、普通車で4050円の料金がかかることになるという。

 同社では「東北の目的地まで走るルートが複数ある場合は、最短経路が無料化対象かどうか、事前に確認してほしい」と呼びかけている。問い合わせ先は同社お客様センター(0570・024・024)。12月1日からは同社ホームページで、無料化に対応した料金検索ができるサービスを始める。【三島健二】

毎日新聞(2011-11-25)