アシモ早足、ケンケンも手話も 原発作業用アーム披露

 ホンダは8日、二足歩行ロボット「アシモ」を4年ぶりに改良して発表した。安定した姿勢で足を動かせるようになり、片足ジャンプの「ケンケン」や両足ジャンプを披露。判断能力も上がり、歩いて向かって来る人の進路を予想して、よけることができる。

 手にはすべての指にセンサーを搭載。これまではトレーを運ぶ作業ができる程度だったが、水筒のふたをひねって開けるような複雑な作業もして見せた。手話もできる。最高速度は時速6キロから、9キロに上がり、ステージ上を素早く走った。

 同時に、東京電力福島第一原発の事故を受けて急きょ開発した、作業用のアーム(腕)も発表。アシモの関節を動かすモーターの技術を使い、狭い場所で腕を自在に動かし、配管のバルブなどを開け閉めできる。台車などに乗せて現場で作業することを想定している。すでに東電の施設で作業実験を始めており、事故現場への投入を急ぐ。

《追記》
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asahi.com(2011-11-08)