ホンダ、国内生産も半減へ タイ洪水で部品不足

 ホンダは1日、タイの洪水で取引先が被災し、部品が届かないため、7日から国内での自動車生産のペースを計画の5割に落とすことを明らかにした。東日本大震災後に生産できなかった分を10月からの増産で取り戻す計画だったが、再び減産を強いられることになる。

 生産を減らすのは埼玉製作所(埼玉県狭山市)、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、子会社で軽自動車を生産する八千代工業の四日市製作所(三重県四日市市)。減産期間は明らかにしていないが、「できるだけ短期間にしたい」という。

 ホンダはタイの自動車工場が浸水して停止。マレーシア工場は部品不足で停止した。北米でも部品不足で2日から11日まで生産を計画の5割に落とす。タイでの取引先は35社が洪水で浸水し、各国の工場への部品が届かなくなった。多くは日本や中国などで代わりに生産できるが、準備に時間がかかるため、部品が届くまで生産を減らさざるを得ない。

《追記》
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asahi.com(2011-11-01)