ホンダ、国内生産は中・大型バイクに重点 小型はアジア

 ホンダは、二輪車の国内生産体制を見直す。価格競争が激しい安価な小型バイクの生産を海外へ移し、高価な中・大型バイクの国内生産を増やす方向だ。国内工場は生産規模を維持しながら、円高でも輸出の採算が合うよう、安い海外部品の比率を増やす。

 ホンダは全世界で二輪車を1800万台生産しているが、国内生産はその1%程度の19万台。熊本製作所(熊本県大津町)が唯一の国内工場だ。排気量1000cc級の大型バイクのほか、50〜110ccと小型の「スーパーカブ」なども生産する。

 カブはエンジンなどをタイから輸入して組み立てているが、人件費が安い中国などアジアで生産し、輸入することを検討している。他の小型バイクでは、配送用バイクなど一部は日本での生産を続けるが、多くは海外へ移す方向だ。

asahi.com(2011-09-26)