エコで勝負:ホンダ 燃費改善したガスエンジン

 ホンダは家庭用ガスエンジンコージェネレーション(熱電併給)ユニットを全面改良し、ガス事業者への販売を開始した。

 発電効率を従来モデルの22・5%から26・3%に向上させるとともに、エンジンから発生する熱を効率的に回収し、1次エネルギーの利用率を85・5%から92%に向上させたのが特徴。

 同社によると、ガスエンジンのユニットとしては世界最小サイズで、敷地の狭い都市部の住宅にも設置できるようにした。

 家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットは、ガスエンジンで発電し、電気と同時に給湯などに使う熱を作り出すシステム。

 発電出力は1キロワットで、同時に2・5キロワットで熱も供給する。エンジンの改良で燃費を従来モデルから約15%改善した。

 新型ユニットは、火力発電と都市ガスを利用した給湯・暖房システムと比べると、二酸化炭素(CO2)の排出量は約39%少ないという。また、光熱費も年間で約5万円節約できるという。【米川直己】

mainichi.jp(2011-08-29)