幅114メートルの巨大太陽電池 鈴鹿で稼働中 ホンダ

 ホンダの鈴鹿物流センター(三重県鈴鹿市御薗町)に幅114メートル、高さ9メートルの太陽電池が設置され、施設内で使用する電力供給に役立てられている。

 2月から稼働し、発電量100キロワット。一般家庭19軒分の消費電力に相当するという。ホンダが開発した太陽電池で、子会社のホンダソルテック(熊本県大津町)で生産された。

 ホンダ鈴鹿製作所にも51キロワットの同じ太陽電池が設置され、3月から稼働中。同社が二酸化炭素(CO2)を減らす目的で国内26カ所に設置しており、計3393キロワットにのぼるという。

 この太陽電池はシリコンを原料とせず、ガラス基板に銅とインジウム、ガリウム、セレンの化合物を素材とした薄膜を張るホンダ独自の次世代型。阪神甲子園球場の屋根にも取り付けられている。(佐野登)

asahi.com(2011-06-11)