ホンダ、3カ月遅れでフィットシャトル発売 6月16日に


 ホンダは東日本大震災を受け延期していた新車「フィットシャトル」の発売日を6月16日とすることを決めた。当初は3月18日の予定だったが、部品の調達が難しくなり、先送りしていた。部品の供給網が回復してきたことから、3カ月遅れで新車投入を再開する。

 フィットシャトルは主力車「フィット」をベースにし、荷物スペースを広くしたワゴンタイプ。ガソリン車とハイブリッド車(HV)の2種類がある。震災後、部品の調達先が被災したため、工場の操業を休止。シャトルの発売も延期した。

 展示用などの初期出荷分を埼玉製作所狭山工場(埼玉県狭山市)で生産していたが、計画停電の影響を避けるため、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)に急きょ移管。5月上旬に生産を始めた。生産台数が増えてきたことから、6月16日に発売を再開することを決めた。

 引き渡しは7月以降となる見通し。事前予約台数は5000台弱とみられる。トヨタ自動車もワゴンタイプのHV「プリウスα」の発売を4月下旬から延期し、今月13日に再開した。

nikkei.com(2011-05-21)