ホンダ、11日に生産再開 マツダやスズキも一部車種
部品調達にメド 本格回復にはなお時間

 ホンダは3月31日、4月11日から国内四輪車工場の生産を再開すると発表した。マツダやいすゞ自動車も調達可能な部品を用いて一部車種の組み立てを始める。部品・素材メーカーなどの復旧が進み、滞っていた部品調達にメドがつき始めた。自動車全社が生産を再開することになるが、部品の調達量などにはまだ制約があり、本格回復にはなお時間がかかる見通しだ。

 ホンダは11日から埼玉製作所狭山工場(埼玉県狭山市)や鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)など国内の四輪車工場の生産を再開する。同社の四輪車工場は東日本大震災の影響で部品が不足し、3月14日から操業を停止しており、約1カ月ぶりの再開になる。取引先と連携して一定量の部品を継続調達できる見通しになったため、約1カ月ぶりの生産再開に踏み切る。

 埼玉、鈴鹿のほか、グループ会社の軽自動車工場も生産を再開する。3月28日から操業を再開していた熊本製作所(熊本県菊池郡大津町)の二輪車工場とあわせ、国内の全生産拠点で操業を再開する。

 しかし部品の調達量などに制限があり「当面は5割程度の操業率で生産する」(ホンダ)としている。

 マツダも、3月28日から稼働を停止していた防府工場(山口県防府市)の生産を一部車種に限定して4日から再開する。4日以降も部品調達状況を見極めながら、台数や車種を調整して生産を続ける。本社工場(広島市)では31日まで在庫部品を使って生産していたが、4日以降は防府工場と同様に調達部品を用いた限定生産に切り替える。

《追記》
  ☆本田技研工業情報「地震の影響による4月4日以降の生産について」ここをクリック

nikkei.com(2011-03-31)