本田宗一郎氏の夢へ一歩、量産型ジェット初飛行

 【ニューヨーク=小谷野太郎】ホンダは21日、開発中の量産型小型ジェット機「ホンダジェット」の試験飛行に成功したと発表した。

 創業者の本田宗一郎氏が航空機事業への参入を表明した1962年から約50年を経て、ようやく実現への一歩を踏み出した。

 試験飛行は米ノースカロライナ州で20日に行われ、約50分間にわたり、飛行性能やシステムに関する試験を行ったという。ホンダは、今後も性能評価を続け、2012年に欧米の航空当局から型式認定取得を目指す。

 ホンダジェットは全長約12.7メートル、全幅約12.1メートル、全高約4.0メートルで、定員は7〜8人。最高速度は時速778キロ・メートルで、燃料満タンで約2185キロ・メートル飛べるという。価格は450万ドル(約3億7800万円)前後になる見込みで、すでに100件超の受注がある。ホンダは12年後半から顧客への機体引き渡しを予定している。

《追記》
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読売新聞(2010-12-22)