ホンダ副社長、下期業績に慎重「円高の影響が大きい」


 ホンダ(7267)の近藤広一副社長は29日の決算会見で、2011年3月期の下期業績に慎重なことについて「為替の円高の影響が大きい。原材料コストも期初の想定に比べ下期に300億円くらい上がる。金融事業も上期はプラスだったが、下期は減益になるだろう」と説明した。

 下期の為替の想定レートは1ドル=80円とこれまでの前提から円高方向に5円修正。対ドルで1円の円高が170億円の営業減益要因になるため、下期の利益は850億円下押しされることになる。

 4〜9月期は3979億円の営業利益を稼ぎ、通期の見通し(5000億円)に対する進ちょく率は80%に達した。ただ、下期だけを見ると、従来は1200億円を計画していたが、今回の修正では1020億円にとどまる。前年の下期と比べると1710億円の減益となり、このうち円高による影響額が1150億円を占めるという。〔日経QUICKニュース〕

nikkei.com(2010-10-29)