新高齢者マークはクローバー、もみじも残った


 警察庁は19日、不評だった70歳以上の高齢者ドライバー向けの「もみじマーク」に代わり、四つ葉のクローバーをデザインした新しいマークを採用することを決めた。

 年内にも道路交通法の施行規則を改正して新マークを導入するが、もみじマークも使用可能とする。

 新デザインは、幸福を象徴する四つ葉のクローバーの中に、シニアの「S」を組み合わせたもの。公募で寄せられた大阪市在住のグラフィックデザイナー松山幹生さん(31)の原案に、同庁の有識者委員会が微修正を加えた。

 もみじマークは1997年に努力義務として導入されたが、「枯れ葉のよう」などと不評だったため、同庁が昨年11月に代案を公募。寄せられた約1万4000点から有識者委員会が選んだ4図案と、もみじマークについてアンケートや意見募集を行った。

 全国のドライバー約3400人へのアンケートでは、クローバーのデザインを支持した人が42%と最も多く、理由は「カラフルでどの車にも合う」などだった。もみじマークも次点の22%の支持を得たため、無期限で使えるようにした。

読売新聞(2010-08-19)