ホンダ、純利益70%増に 
11年3月期予想
(注目の決算)

アジア好調、円高の影響吸収

 ホンダは30日、2011年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比70%増の4550億円になりそうだと発表した。従来予想は3400億円。アジアを中心に四輪車の販売が伸びる。円高の悪影響もコスト削減などで吸収する。中国の合弁会社の移転価格に関する問題が決着し税負担が減額される影響も大きい。

 為替の円高が影響し、売上高は期初の計画を2400億円下回り、6%増の9兆1000億円になるもよう。営業利益は24%増の4500億円と従来予想に比べ500億円増える見通しだ。四輪車販売は日欧で期初計画に届かないが、中国やインドなどアジアで増える。

 通期予想の前提となる為替レートは1ドル=87円(期初計画は90円)、1ユーロ=112円(同120円)と円高方向に修正した。

 同時に発表した10年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比18%増の2兆3614億円、営業利益が9.3倍の2344億円だった。営業利益は第1四半期としては過去最高を更新。四輪車販売は89万9000台と17%伸びた。二輪車もアジアなどが好調で28%増えた。

 純利益は36倍の2724億円と過去最高だった。

nikkei.com(2010-07-30)