J.D.パワー、2010年の米国自動車初期品質調査結果を発表

 J.D.パワー アジア・パシフィックは、2010年米国自動車初期品質調査(Initial Quality Study、略称IQS)の結果を発表した。24回目となる今年の調査は、2010年型車を購入もしくはリース契約した人を対象に、2010年2月から5月にかけて実施し、8万2000人以上から回答を得た。

 ブランド別ランキングでは、ドイツPorsche社が100台当たりの不具合指摘件数が83件となりトップだった。第2位はホンダのAcuraブランドで、昨年から12位上昇している。第3位は昨年の6位から上昇したドイツDaimler社Mercedes-Benzブランド。第4位はレクサス、第5位は米Ford Motor社(調査を開始して以来、初めてトップ5入り)だった。

 トヨタ自動車(レクサスを除く)は、不具合指摘件数が増加し、昨年の6位から今年は21位となった。ただ、セグメント別ランキングでは、トヨタの6モデルが該当セグメントで第1位となった。

 トヨタでトップにランクされたモデルは「レクサスGS/GX/LS」「Scion xB」「FJ Cruiser」「Sienna」。レクサスLSは全対象モデル中、最も不具合指摘件数が少なかった。また、トヨタは日米合わせて4工場が製造不具合の指摘が最も少ない工場としてプラントアワードを受賞した。

 調査を開始して以来初めて、米国ブランドの初期品質に対する評価が輸入ブランド(欧州またはアジア太平洋に本社を置く自動車メーカー)の平均よりも高くなった。今年の初期品質の業界平均は、2009年の108件からわずかに増加し109件だった。一方で、米国ブランドの初期品質は昨年から4ポイント改善した108件であり、輸入ブランドの平均である109件より少なかった。企業別では、Ford社(Volvo社を含む)は12モデルが今年のセグメント別ランキングの該当セグメントでトップ3に入り、調査対象となった企業の中で最も多かった。米GM社は10モデルが該当セグメントで第3位までに入った。





nikkeibp.co.jp(2010-06-22)