ホンダ、インドに二輪車の新工場 89億円投資

 ホンダは9日、インドに二輪車の新工場を建設すると発表した。現地の100%出資子会社が47億ルピー(約89億円)を投じて年産60万台の第2工場を2011年後半に稼働する。インドの二輪車市場は中国に次ぐ世界第2位の規模で、同時不況後も好調な販売が続いている。同国で最大手のホンダは現地合弁も含めて生産体制を拡大し、旺盛な需要増に対応する。

 子会社のホンダモーターサイクルアンドスクーターインディア(HMSI、ハリアナ州)がデリー郊外に約24万平方メートルの工場用地を取得。既存拠点に続く第2工場として今年5月に着工する。フル稼働時には約2000人の従業員を雇用する。

 新工場では価格帯が比較的高いスポーツタイプのバイクを生産する。これまでHMSIはスクーターを中心に生産し、スポーツタイプは現地合弁のヒーロー・ホンダが安価な量販製品を手掛けてきた。市場拡大を背景にインドでも高級モデルに需要が広がっているため、新工場で対応する。

《追記》
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nikkei.co.jp(2010-03-02)