トヨタ、米販売を一時停止
リコール8車種、5工場の生産も

 【ニューヨーク=小高航】トヨタ自動車は26日、アクセルペダルを巡る米国での大規模リコール(回収・無償修理)に関連し、対象となる8車種の販売と生産を一時的に停止すると発表した。停止期間は未定。対象車種の昨年の米販売実績は約100万台と、全体の6割弱を占める。トヨタが北米でこれだけ大規模な生産・販売停止に踏み切るのは初めてで、業績への影響は避けられない情勢だ。

 米現地法人、米国トヨタ販売(TMS)が26日発表した。同社は21日、アクセルペダルの不具合から乗用車「カムリ」や「カローラ」「RAV4」など主力8車種、計230万台をリコールすると発表。今回、対象車について米国とカナダでの販売を停止し、2月1日から生産も止めることを明らかにした。

 TMSは販売停止について「顧客の安全を確保するため」とコメントし、販売停止の期間は「(安全確保の)対策が完了するまで」としている。販売停止に伴いケンタッキー工場やカナダ工場など北米5工場で、対象車種の生産を見合わせる。生産停止は「少なくとも1週間」を見込む。

nikkei.co.jp(2010-01-27)