ホンダ、一転増益に 10年3月期、
国内・アジア好調

 ホンダの業績が急回復している。27日、2010年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比13%増の1550億円になる見通しと発表した。従来は60%減の550億円を見込んでいた。ハイブリッド車などの低燃費車が国内や新興国で想定以上に好調なため。自動車大手で今期に増益を見込むのはホンダだけで、他社を大きくリードしている。

 国内はエコカー減税効果でハイブリッド車「インサイト」や小型車「フィット」が好調。アジアも中国やインドが伸び、四輪車の世界販売台数は前期比3%減の340万台と従来予想を10万台上方修正。「米国は厳しいが、新興国を中心に需要が持ち直している」(近藤広一副社長)。売上高は16%減の8兆4500億円と予想を1700億円上回る見通しだ。

 営業利益は0.2%増の1900億円を見込む。売り上げ増や金融事業の改善などで680億円、経費や生産効率化などのコスト削減で300億円の増益要因が発生し、営業利益の予想を1200億円引き上げた。

nikkei.co.jp(2009-10-28)