J.D.パワー、2009年軽自動車商品魅力度調査でホンダ「ゼスト」が1位

 CS(顧客満足度)に関する調査会社のJ.D.パワー アジア・パシフィックは、「2009年日本軽自動車商品魅力度(APEAL)調査」の結果を発表した。モデル別ランキングでは、ホンダ「ゼスト」が693ポイントでトップとなった。2008年12月に一部改良し、「ゼストスパーク」を追加したことにより、特に外観で高い評価を得た。

 この調査は、新車購入後2〜7カ月経過したユーザーを対象に、「外装」「内装」「収納とスペース」「オーディオ/エンターテインメント/ナビゲーションシステム」「シート」「空調」「運転性能」「エンジン/トランスミッション」「燃費」「視認性と運転安全性」の10分野、89項目について所有する車の評価を調べ、スコア化したもの。調査対象となった車両は7メーカーの合計42モデルで、4298人から回答を得た。

 2位のダイハツ工業「ムーヴコンテ」は新規モデル、3位のスズキ「ワゴンR」と4位のホンダ「ライフ」は全面改良モデルで、1〜4位は新型が占めた。前年トップのダイハツ「タント」は677ポイントで5位。室内空間の広さや収納の使い勝手のよさが依然として高い支持を得ている。

 調査したモデルの中で、内外装や装備、走行性能などに特徴をもたせた「カスタムデザインモデル」は、いずれも標準モデルと比べてスコアが高かった。特にスズキ「ワゴンRスティングレー」と同車のOEM供給モデルであるマツダ「AZ-ワゴンカスタムスタイル」は、外観や走行性能、オーディオ/ナビゲーションシステム、快適性や利便性などの領域で、バランスの良い商品として評価を得た。また、ゼストスパークも外観の評価でワゴンRスティングレーを上回ったほか、視認性と運転安全性、運転性能、室内の広さや快適性の評価が高かった。20〜40代の女性でカスタムデザインモデルを選ぶ人が増えており、多様化する女性のクルマへの価値観や感性を捉えたモデルが市場で成功を収めているという。<<櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology >>

nikkeibp.co.jp(2009-09-30)