都市対抗野球:Honda、中軸の活躍で鷺宮製作所降す

 第80回都市対抗野球大会(毎日新聞社・日本野球連盟主催、東京ドーム)第2日の22日は4試合。2回戦の第3試合は、昨年ベスト4のHonda(ホンダ、狭山市)が、2本の本塁打を含む中軸の活躍で3年連続出場の鷺宮製作所(東京都)の追い上げをかわし、6−3で3回戦に進出した。

 ○Honda6−3鷺宮製作所●

 ホンダが東京都の追い上げを振り切った。一回、川戸のソロから4連続長短打で3点を先取。七回は吉岡の適時二塁打で1点を加え、八回は多幡の本塁打などで2点を奪った。鷺宮製作所は七回にスクイズなどで2点を返し、1点差に迫ったが、あと1本が出なかった。

 ▽ホンダ・安藤強監督 「一回の入り方」をチームのテーマにしてきた。3点取った中で筑川が試合を作り、須田もピンチでよく投げた。

 ▽鷺宮製作所・松元孝博監督 仕上がりの良かった投手陣がこれだけ打たれるのは計算外。相手のクリーンアップの破壊力はすごい。

 ○…ホンダの3番・長野が3安打2得点と気を吐いた。一回、左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、4番・西郷の適時二塁打で生還。六回は内野安打で出塁すると、すかさず二盗。八回にも右中間三塁打で出て西郷の犠飛で貴重な追加点を挙げた。今季は休部となった三菱ふそう川崎からベテラン西郷が加入。長野は「西郷さんの前なので楽にやれる」と気負いも少ない。今秋は再びドラフトで注目されそうだが、「ドラフトは考えず、チームのためにやっている」ときっぱり。

 ○…一回に先発・三木が4連続長短打でいきなり3失点。ホンダの猛攻を止めるべく、鷺宮製作所がマウンドを託したのは、補強選手の斎藤だった。「まさかという感じだったが、最悪の事態も考えて準備だけはしていた」。JR東日本の左腕エースは冷静に低めの直球で併殺に仕留め、猛攻を断ち切った。「(狭山市は)いい選手がそろっているから大変」と話しながらも5回無失点。チームは敗れたが、補強選手の誇りはしっかり見せつけた。

mainichi.jp(2009-08-23)