ホンダ、中国で新型セダンの生産を開始 9月発売

 ホンダは19日、中国・湖北省の合弁工場で新型セダン「スピリア」の生産を開始し、9月に発売すると発表した。発売に合わせ、現地合弁の東風本田汽車(湖北省武漢市)の工場の年間生産能力を12万台から20万台に引き上げた。これによりホンダの中国全体の年間生産能力は、広東省広州市にある他工場も含め、53万台から61万台に拡大。成長著しい中国で攻勢を強める。

 スピリアは日本の「アコード」で、排気量2400ccのエンジンを搭載。広州で生産している中国向けのアコード(日本名インスパイア)とは違ったスポーティーな高級セダンに位置付ける。2009年の販売計画は1万5000台。東風本田としてはSUVの「CR―V」、中型セダン「シビック」に続く3番目の生産車種となる。

 今年上半期で世界一になった中国市場の拡大に合わせ、ホンダの販売も好調に推移。東風本田では今年1〜7月の販売実績が約11万台と、前年同期比10.5%増となった。ホンダはスピリアの投入でさらに攻勢をかけ、09年に中国全体で08年実績比16%増の55万台の販売を見込む。

《追記》
  ☆本田技研工業情報「東風ホンダが新型車「スピリア」の生産を開始 ‐東風ホンダの年産能力を20万台へ拡大‐」ここをクリック

nikkei.co.jp(2009-08-19)