ホンダ、米国で増産へ 米政府の支援制度で需要高まる

 【ニューヨーク=小高航】ホンダは14日、米国の生産拠点で9月以降、増産に踏み切る方針を明らかにした。これまで続けてきた減産により新車の在庫が減っているほか、米政府による新車の買い替え支援制度に伴い低燃費車の需要が高まっているのに対応する。

 「アコード」を生産するオハイオ州の工場やアラバマ州の工場で、土曜日の工場操業などにより生産水準を引き上げる。同社の今年1〜6月の米国生産は約31万2000台と前年同期より4割減っていた。

 米自動車市場は政府の需要促進策の効果もあり底打ちの兆しを見せ始めている。米フォード・モーターが増産を決めるなど、極度に落ち込んでいた生産水準を回復する傾向が強まっている。

nikkei.co.jp(2009-08-15)