ホンダの二輪車国内生産、09年度は4割減

 ホンダの2009年度の国内の二輪車生産台数が08年度比4割減る見通しとなった。国内唯一の二輪車製造拠点である熊本製作所(熊本県大津町)の今年度の生産計画は18万1000台で昨年度の30万台強から大きく減少、年産能力46万台の半分以下となる。国内需要が冷え込んでいるうえ、欧米の在庫調整が遅れていることが響く。

 熊本製作所が生産する二輪車は国内向けが約半数を占め、海外向けの9割が北米や欧州向け。昨秋以降の需要急減のなかで、特に国内や欧米でレジャー用途を主力とする中・大型車種の落ち込みが激しいという。成長が続くインドなど新興国市場とは対照的で、今後数年間は大幅な回復は見込めず、生産調整が続く見込みだ。

 ホンダは昨春、熊本製作所で新完成車工場を稼働。浜松製作所(浜松市)から大型車種の生産を移管し、国内の二輪車生産拠点を一本化した。新工場では国内の二輪車市場の伸び悩みを想定。当初65万〜70万台で計画していた年産能力を46万台に抑えた。

nikkei.co.jp(2009-08-04)