ホンダ、米の二輪車生産を終了 30年の歴史に幕

 ホンダは7月初旬までに米国での二輪車生産を終了した。米国の二輪車はレジャー向けなど嗜好(しこう)品の性格が強まり、市場規模が縮小したため現地生産のメリットが薄れたと判断。今後は日本から輸出して販売する。1979年から始めた米国での二輪車生産はホンダの北米進出の先駆けだったが、30年でその歴史に幕を下ろした。

 ホンダはこれまで約7万台の年間生産能力を持つオハイオ州の工場で二輪車を生産。「ゴールドウイング」と呼ばれる1800ccの大型バイクを生産し、米国内では力強さの象徴として人気を博した。ただ特に金融危機が襲った2008年の米国市場は132万台と、直近のピークだった05年の179万台から3割近くも減った。

nikkei.co.jp(2009-07-29)