都市対抗野球:ホンダ、日通破り6年連続本大会へ 南関東

 第80回都市対抗野球大会の2次予選は19日、南関東は第1代表決定戦を行い、ホンダ(狭山市)が日本通運(さいたま市)を破って6年連続24回目の本大会出場を決めた。

 ホンダがシーソーゲームを制した。一回、長野のソロで先制。1点を追う二回は、岡野の適時打や上田の三塁打などで逆転した。三回には岡野が適時二塁打を放ち2点を追加し、逃げ切った。日本通運は二回、大槻の適時打で逆転。五回には新垣がソロを放ち追撃したが、及ばなかった。

◇本大会V目指す−−安藤強・ホンダ監督

 初回の先制が、いい雰囲気を作ってくれた。今年のスローガンは「一への執着」。どんな大会でもトップを狙う。選手はよく期待に応えた。本大会でも優勝を目指す。

◇記念大会優勝が恩返し−−ホンダ・岡野勝俊選手(32)

 第1代表を決める大事な試合で2安打3打点の活躍。「新加入の西郷選手をはじめ長野選手も好調で、気負わず打席に入れた」と笑顔で語る。

 11年目のベテラン。この6年主将を務め、本大会出場へチームを引っ張ってきた。「連続出場というプレッシャーにいつも押しつぶされそうになる」。それに加えて今の大不況。野球部の経費も削減され、遠征は飛行機を使わず監督の運転する車で移動した。「逆境がかえってナインの結束力を強くした。重圧をはねのける力が、今年のチームにはある」

 試合後、スタンドの声援に気さくに手を振って応えた。「今は野球をやらせてもらえるだけで感謝。不況の中、応援してくれる方々に明るい話題を届けたい。80回目の記念大会で優勝することが、最大の恩返しだと思う」。一言一言に決意がにじんだ。【久保玲】

mainichi.jp(2009-06-20)