ホンダ、10年3月期の純利益71%減
販売低迷や円高見込む

 ホンダは28日、2010年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比71%減の400億円になる見通しだと発表した。二輪車、四輪車ともに販売台数が大きく落ち込むことが響く。為替の円高想定も利益を押し下げる要因だ。年間配当予想は前期比31円減の32円。

 売上高は16%減の8兆3700億円を予想。二輪車の販売台数は15%減の859万台、四輪車は9%減の321万台にとどまるとみている。営業利益は95%減の100億円になる見通し。今期の為替レートは1ドル=95円(前期実績は101円)、1ユーロ=125円(同125円)を想定している。為替の影響で利益は前期比で1930億円下押しされる。

 同時に発表した09年3月期の連結決算は売上高が前の期に比べ17%減の10兆112億円、営業利益は80%減の1896億円だった。純利益は77%減の1370億円。配当は年間63円とし、前の期比で23円減配する。

nikkei.co.jp(2009-04-28)