トヨタとホンダ、米でもハイブリッド競争 新型車を投入

 【ニューヨーク=小高航】トヨタ自動車とホンダが米国でもハイブリッド車の顧客争奪戦を本格化する。ホンダは月内に新型「インサイト」を2万ドル(約196万円)を割る低価格で発売。トヨタは春発売の新型「プリウス」など年内に3モデルを投入する。米ハイブリッド車市場は景気低迷やガソリン価格の下落で減速しているが、両社は新型車の投入で販売テコ入れを狙う。

 ホンダは10日、今月24日に米国で発売するインサイトの価格を1万9800ドル(約194万円)に設定すると発表した。最大のライバルとなるプリウスの現行車より2000ドル強、自社の「シビック・ハイブリッド」より4000ドル近く安い水準となる。

 一方、トヨタは11日、今年2月にハイブリッド車の米国での累計販売が100万台を超えたと発表、「ハイブリッドの先行企業」とのイメージを改めて強調した。同社は今年、新型プリウスに加え高級車「レクサス」初のハイブリッド専用車「HS250h」など3モデルを相次ぎ発売する。

nikkei.co.jp(2009-03-12)