高速平日3割引き、100キロ以上適用されず 上限1000円も4月以降に

 国土交通省が28日から始める高速道路の通行料金引き下げが当初計画通り実施できないことが11日分かった。「土日祝日、乗用車は上限1000円」という料金体系の実施が一部4月下旬にずれ込むほか、当面「平日に全車種、全時間帯で3割引き」の割引も100キロメートル以上高速道路を利用すると適用されない。高速道路会社間の料金徴収システムを連携する改修作業などが間に合わないため。

 ずれ込むのは「大都市圏またぎ」と呼ばれる料金体系。地方から高速道路に乗って上限1000円分走り、料金体系の異なる東京や大阪の「大都市圏」を通り、再び地方の高速道路を上限1000円分利用した場合の料金が計画通りには引き下げられない。当初の計画では前後の地方部分の料金は同じ「地方部」とみなして合算し、1000円だけ取る予定だった。だが4月下旬までは利用者は2000円を負担する必要がある。

nikkei.co.jp(2009-03-11)