トヨタ、新車販売世界一
GM、78年ぶり首位陥落

 【ニューヨーク=丸石伸一】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、08年の世界販売台数(速報値)が前年比10.8%減の835万5947台だったと発表した。20日発表したトヨタ自動車(ダイハツ工業、日野自動車を含む)の897万2千台を下回った。GMは1931年以来続けてきた世界首位を78年ぶりに明け渡しトヨタが初めてトップに立った。

 GMは主力の北米販売台数が金融危機と景気後退に直撃されて前年比21%減となり、地域別で最も大きく落ち込んだ。世界的な景気悪化に伴って欧州でも同7%減となり、好調だった南米やアジア太平洋地域も増加率が縮小した。GMの上半期(1〜6月)の世界販売台数は前年同期比2.9%減だったが、米金融危機が深刻化した9月中旬以降の落ち込みが激しく、年間販売台数が前年比4%減の下落にとどまったトヨタにかわされた。

asahi.com(2009-01-21)