地下60m、東名まで貫通
 中央環状線が7割完成

 首都高速道路・中央環状線の工事が、東名高速と接続する3号渋谷線との合流部まで達し、23日、地下トンネルの様子が公開された。地上部では、古代ローマのコロシアムを思わせるジャンクションの建設が進んでいる。

 合流部から北東へ約400メートル離れた目黒区内の交差点の地下約60メートル。竪坑内部に、内回りと外回り二つのトンネルが上下に並ぶ。外回り線の開口部にはモグラのように地中を掘り進んできた「シールドマシン」が顔を見せていた。鋼鉄製カッターを取り付けた先端部分を回転させて岩盤を1日約3メートルずつ掘り進み、9月末に合流部まで貫通した。

 中央環状線は、総延長47キロのうち西側を残す約7割が既に完成。現在の工事区間は交通量の多い山手通りの地下を通る。

 高架になっている渋谷線と地下トンネルとの高低差は約70メートル。両者をつなぐために必要となるのが地上35メートル地下36メートル、最大直径175メートルの大橋ジャンクションだ。騒音防止のため厚さ約1メートルのコンクリートで全体を覆っている。

 4号新宿線から渋谷線までの区間は09年度に開通予定。13年度には全線開通予定だ。(松川敦志)

asahi.com.(2008-10-23)