ホンダ、低公害型ディーゼル車を先送り 日米発売、10年以降

 ホンダは低公害型のクリーンディーゼル車の投入計画を見直す。当初は2009年に日米で発売する予定だったが、10年以降に先送りする。排ガス浄化に使う触媒のコストが高止まりし、車体価格を引き下げるのが難しくなっているのが要因。投入計画策定時の想定に比べると燃料の軽油価格も上昇している。環境対応車は順調に市場を拡大してきたが、世界経済の変調に伴う低価格車シフトが影響を与え始めた。

 ホンダは今年6月、ディーゼル車が普及する欧州市場で低公害型ディーゼルエンジンを搭載した中型セダン「アコード」を発売。さらに米国で導入予定の世界で最も厳しい排ガス規制をクリアするディーゼルエンジンの開発にもメドをつけており、日米市場で09年に投入する計画だった。

nikkei.co.jp(2008-10-30)