ホンダが4輪車を生産するタイの第二工場を開所、
アコードの生産を開始

 ホンダは、タイの現地法人であるHonda Automobile Thailand(HATC)社が4輪車を生産する第二工場を2008年10月20日に開所したと発表した。第二工場は第一工場に隣接した15万m2の敷地に建設した。投資額は62億バーツ(約186億円、1バーツ=3円換算)。まず、「アコード」の生産を開始した。生産能力は年間12万台で、第一工場と合わせてHATC社全体で年間24万台となる。フル稼働した場合、従業員数は2200人となる見込み。

 第二工場は、環境に優しい工場を目指し、「水のフル循環システム」や水性塗料を採用することで、工業用水の外部排出をなくし、VOC(揮発性有機化合物)排出量を50%低減する。さらに、太陽光発電システムなども取り入れ、生産1台当たりのCO2排出量を2005年と比べて10%低減する予定だ。そのほか、溶接や塗装、組立工程で自動化を進め、生産効率を図ったほか、作業員の負担を軽減するため、ツールを軽量化し、組立工程で組み立て車の高さを自動調整する機能を持つコンベアを導入した。 <<櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology>>

techon.nikkeibp.co.jp(2008-10-21)