都市対抗野球:ホンダ・長野“3浪”覚悟! 巨人以外に指名なら残留

 今秋のドラフト1巡目指名候補、ホンダ・長野(ちょうの)久義外野手(23)が意中の巨人以外に指名された場合、チームに残留する意思を固めた。

 04年以来の決勝進出をかけた都市対抗準決勝は、3点リードの2回に自らの失策で2点を献上するなど新日本石油ENEOSに惜敗。7回には田沢から内野安打を放つ意地を見せたが、及ばなかった。試合後、注目の進路については「2年前と気持ちは変わらない?そうですね…。でも今は何も考えられない」と明言を避けたが、チーム関係者には既に「巨人以外に指名されたら残ります」との意思を伝えている。

 長野は日大4年時に東都大学リーグで2季連続首位打者を獲得。06年ドラフトでは巨人以外なら社会人入りを表明も、日本ハムが4巡目で強行指名。拒否してホンダ入りした後はW杯など国際舞台も経験した。今大会は準々決勝・JFE西日本戦で好走塁を見せサヨナラ勝ちし、走攻守で高い能力をアピールした。

 巨人は東洋大の強肩捕手・大野とともに長野を軸に1巡目候補の絞り込みに入っており、この日は清武球団代表が準決勝を観戦。生で長野を見るのは初めてで「いい選手。どこどこの球団に行きたいという強い希望を持っているのはいいんじゃない」とあらためて高評価を下した。

 このほかヤクルトなども上位候補としてリストアップしているが、長野は巨人以外の球団が強行指名に出た場合は“3浪”の覚悟を決めた。運命のドラフトは10月30日。“巨人愛”は届くのか。(スポニチ)

mainichi.jp(2008-09-09)