2008年7月の米国新車販売台数は約113万台、
日本メーカーが米ビッグ3のシェアを抜く

 2008年7月の米国自動車市場は、新車販売台数が約113万台で、DSR(1日当たり販売台数)は前年同月比約20.0%減、10カ月連続のマイナスとなった。日本メーカー8社合計のシェアが43.2%で、米ビック3が43.0%となり、日本メーカーが初めてビッグ3を抜いた。

 米国メーカーでは、GM社(Saabを除く)が23万1314台で、DSRが前年同月比31.7%減、Ford Motor社(Volvoを除く)は15万5947台で同19.8%減、Chrysler社は9万8109台で同34.2%減となった。

 日本車メーカーでは、トヨタ自動車が19万7424台でDSRが前年同月比18.7%減、ホンダは13万8744台で同9.2%減、日産自動車は9万5319台で同0.1%増となった。シェア4位のChrysler社が大幅減で10万台を下回ったため、日本メーカーで唯一プラスとなった日産がChrysler社に2790台差まで詰め寄った。韓国車メーカーはHyundai Motor社が4万703台で同13.6%減、Kia社は2万8021台で同3.1%減となった。

 市場全体が2割減となる中で、DSRの前年同月比がプラスになったのは、日産自動車とDaimler社Mercedes-Benzの2社のみ。日産自動車では、「Versa」「Sentra」「Frontier」「Xterra」、Infititiモデルの「Gクーペ」「FX」などが好調。Mercedes-Benzは「Cクラス」「Eクラス」「GLクラス」の販売が好調で、販売台数は少ないものの「CLKクラス」「Gクラス」も前年同月比がプラスとなっている。<<櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology>>



techon.nikkeibp.co.jp(2008-08-04)