欧州自動車大手、米で相次ぎ現地生産
ドル安長期化見込む



 【フランクフルト=後藤未知夫】独フォルクスワーゲン(VW)など欧州の自動車大手が相次いで米国で現地生産に乗り出す。ドルに対するユーロ高の長期化を見込み、輸出車に頼ってきた米国事業を抜本的に見直す。現地生産を機に販売車種もテコ入れする。主力の高級車やスポーツ車に加え、消費者の環境意識の高まりに対応した低公害型ディーゼル車などを投入。トヨタ自動車など日本・韓国勢が先行する米国での新車販売を拡大する。

 欧州自動車最大手のVWは、2010年から米国で現地生産を開始する計画。生産能力は年25万台程度で、今年7月にも車両組み立て工場の建設地を決める。主力車種「パサート」級の北米専用乗用車や多目的スポーツ車(SUV)の生産を検討している。      

nikkei.co.jp(2008-05-31)