ホンダ、埼玉の2工場へ投資を倍増

 ホンダは21日、現在建設中の埼玉県寄居町の四輪車工場と同小川町のエンジン工場の設備投資額を当初の2倍強にあたる1580億円に引き上げると発表した。環境に配慮し水性塗装ラインを導入し、物流関連設備を設置する。世界の工場の中核拠点と位置付け、高効率の生産体制をまず同工場で確立する。また2010年代前半に主力小型車「フィット」のハイブリッド車を発売する計画も発表した。

 09年前半にエンジン工場、10年に四輪車工場を稼働する。当初は2工場合計で700億円を投じる予定だったが、競争力向上のため追加投資を決めた。エンジン工場には次世代型のクリーンディーゼルなども混流生産できる設備を導入する。工場建設用資材が高騰したことも投資額が増えた要因になったという。

 09年初めには日米欧でハイブリッド専用車の販売を始め、スポーツタイプのハイブリッド車も投入する。既存の「シビック」と合わせ4車種合計で、「年50万台の販売を目指す」(福井威夫社長)。

nikkei.co.jp(2008-05-21)