日本車、北米生産一斉見直し
ホンダは小型車シフト

 日本の自動車各社が米自動車市場の冷え込みを受け、北米の生産体制を一斉に見直す。ホンダは不振の大型車の生産をカナダで停止し、小型車を増産。日産自動車と三菱自動車はドル安を生かして米工場からの輸出を拡大する。トヨタ自動車も米2工場で減産する構えで、インディアナ工場(インディアナ州)は1割程度減産する。ガソリン高などで新車需要が落ち込むなか、米ビッグスリーに比べ好調を維持してきた日本勢にも影響が及び始めた。

 ホンダは来年初め、カナダ工場(オンタリオ州)でピックアップトラック「リッジライン」の生産を停止し、米アラバマ工場(アラバマ州)に移管する。中大型車の生産をアラバマに集約。カナダは燃費性能が高く好調な小型車「シビック」の増産体制を整える。

nikkei.co.jp(2008-03-15)