GMが4兆1400億円の赤字、7万4千人追加リストラへ

 【ニューヨーク=池松洋】米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が12日発表した2007年12月期決算は、純利益が387億3200万ドル(約4兆1400億円)の赤字となり、これまでの最大を記録した。

 赤字は3年連続で、赤字額は前期の19億7800万ドルを大きく上回った。GMは、7万4000人を対象に早期退職者を募集する追加リストラも決めた。

 北米での自動車販売の不振に加え、07年7〜9月期に米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題で金融関連会社の業績が不透明になり、繰り延べ税金資産を取り崩したことが響いた。

 売上高は前年比12%減の1811億2200万ドル(約19兆3800億円)だった。トヨタ自動車は3月期決算だが、GMの決算と同じ07年1〜12月の売上高(四半期決算の合計)を出すと約26兆円となり、トヨタが年間売上高で初めてGMを上回り、世界の自動車業界でトップになった。      

読売新聞(2008-02-13)