迷惑メール、海外発が急増・「中国から」が55%

 出会い系サイトの勧誘や架空請求につながる迷惑メールが猛威を振るい、国内の防御対策が及ばない中国を中心とする海外発のメールが急増している。感染すると所有者が気づかないうちにパソコンを第三者に操られてしまう「ボットウイルス」のまん延も背景にある。手口が巧妙化する中、政府は国際連携や広告メールの無断送信を禁じる規制強化などを検討している。

 経済産業省所管の財団法人、日本産業協会が設置するおとりパソコンが10月、受信した迷惑メールは1カ月当たり過去最高の約6万1000通と1年前の約2.5倍に達した。今年に入り急増した海外発のメールが9割以上を占め、多くが中国からとみられる。7月の受信メールでは海外発のうち55%が中国からで、発信元は黒竜江省など特定地域に集中していた。      

nikkei.co.jp(2007-12-11)