パソコン満足度は松下が大差でトップ、サポートならエプソン

 『日経パソコン』が2007年5〜6月に実施した「パソコン満足度ランキング」の調査で、松下電器産業が総合評価トップを獲得した。サポートの満足度では総合2位のエプソンダイレクトが一番だった。(日経マーケット・アクセス)  この調査は2006年まで「パソコンメーカーのサポートに関する調査」として実施していたものを、総合満足度の調査としてリニューアルしたもの。Windowsユーザー2103人から回答を得た。
 ユーザーは自分が保有しているパソコンのメーカーについて69項目について回答。その中から「性能/機能」「操作性/使い勝手」「付属ソフト」「デザイン」「サポート」「総合」の6項目について「満足」を10点、「まあ満足」を5点、「どちらとも言えない」を0点、「やや不満」を?5点、「不満」を?10点として加重平均を取った結果を紹介する。



 ■多くの分野でトップ取った松下
 「総合」項目で1位だったのが松下電器産業。満足度6.55で2位エプソンダイレクトの5.29を大きく引き離した。松下は「性能/機能」「操作性/使い勝手」「デザイン」の3項目の満足度でもトップを取っており、総合評価が高いのも当然という結果だった。同社はノート型、しかもモバイル用途のパソコンに特化しているが、「性能/機能」では77.0%のユーザーがバッテリー駆動時間に満足しており、「操作性/使い勝手」では本体の重量について84.8%、本体のサイズについて77.8%満足とモバイル用途に関連する項目が高く評価された。
 総合で評価2位だったエプソンダイレクトは「付属ソフト」と「サポート」で評価トップだったほか、「性能/機能」「操作性/使い勝手」の2項目が2位と健闘した。エプソンダイレクトはカスタマイズしたパソコンの通販に特化しており、「付属ソフト」については余計なものが付属しないことが評価された格好だ。またCPUやディスク容量といった基本性能面も高く評価されている。  総合で評価3位のソニーは「性能/機能」「操作性/使い勝手」「付属ソフト」の3項目は平均以下。一方でデザインは3位で平均満足度を0.92上回った。

 ■すべてのサポート項目で高評価のエプソン
 サポートについてはWebサイト、電話サポート、マニュアルなどの満足度も調査している。サポート全体で満足度1位だったエプソンダイレクトは、これら3項目でも首位だった。



 Webサイトではエプソン、松下、富士通の3社の評価が高い。3社ともWebサイトでトラブルが解決した比率や読みやすさ、情報の見つけやすさ、情報量といった項目すべての評価が高い。一方、デル、日立製作所、ゲートウェイの3社は評価がマイナスだった。
 電話サポートではエプソンのほか、NEC、東芝、松下が上位。エプソンは電話のつながりやすさやサポート担当者の知識で高く評価された。
 マニュアルの満足度ではエプソンが2.53と2位のソニー(満足度1.36)以下に大差を付けた。一冊の冊子に情報がまとまっている点などが高く評価されたようだ。日立、デル、ゲートウェイ、日本HPの4社はマニュアルの評価がマイナスだった。(日経マーケット・アクセス/松原 敦)

nikkei.co.jp(2007-10-08)