第15回 中国砂漠植林に参加して

 9月12〜16日までの5日間中国砂漠植林に行ってきました。EGOBメンバーでは末永さん、柳沢さん、現役では栃木EGの小林さん等含め関東、関西方面から事務局もいれ60人の大部隊でした。今15回で中国内モンゴルのホルチン砂漠での植林は終了すると言うことで参加者が多くなったようです。植林は勿論主テーマでしたが現地の子供達との交流はそれなりに夢と未来への希望を感じさせられるものでした。
 その時のレポート(社会活動推進室へ提出したもの)が下記です。

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 砂の波 緑の大地も 一本から。 今年も黄砂で車のルーフがウッスラと薄化粧した事。ホルチン砂漠植林が今15回で終了する事、自分のOB年齢が5年になる事に鑑み、自分の気持ちの区切りにと思い今回の中国砂漠植林に参加する事にしました。
 第5回、第13回、に続き3回目の参加になりますが回を重ねるごとに自然環境の大切さを認識させられた次第です。今回は関東地区、関西地区等総勢60名の精鋭部隊だ。 9月12日北京に全員集合する。顔を見ると同年位の懐かしい人や現役の人、大学在学中の人など皆「砂漠植林やったるぜ!」 と言う意思と情熱が伝わってくるようでした。
 一路北京から通遼へ、通遼からはバスでしたがオリンピックの影響も有るのか立派な高速が通っており、一部工事中だったりはしているが快適なドライブでした。またカンチカの宿泊先からホルチン砂漠までの5年位前の道路はものすごいがたがた路をジープの天井に頭をぶっつけながら植林地へ行ったものでした。今年は舗装こそ未だが整地されておりもう直ぐセメントで固められそうでした。植林にしろ、地域生活にしろ 人、物の運搬の動脈として道路の整備が如何に重要であるか思い知らされました。

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 ◎ハード面、 植林は松、楡、アカシヤ等を直径1m、深さ50cm。更にその中心に径30cm、深さ30cmの穴を掘り、この穴に腐葉土入り育苗したポットを水に浸して底部を破き入れる。次にバケツ半分の水をかけ苗を直立させ、更に周辺の砂土を回りに盛り円錐状にして残りの水を入れ完全にしみこませる。最後は少々湿った砂土を円錐状に整地して、雨が降ったときに中心の苗に水が集まりやすくする。昨年と方法は基本的に同様では有るが円錐状にするなど少ない雨の有効利用への改良で更に高い活着率が期待できるのではと思いました。

 ◎ソフト面、 ハラウソ小、カンチカ2中の子供達との協同植林ではただ植えると言う事だけでなく、人と人の交流が将来の夢と希望を持たせる素晴らしい機会であり、こういった地道な取り組みが本当の国際交流かもしれないと思いました。併せて植林の現地化と言う意味では地元の人達が実際にホンダの喜びの森を学習し、且つノウハウを取得して自分達のものとして地元での展開に生かしていると聞き大変心強く思いました。又中国政府の植林奨励策もあり、且つホンダ喜びの森での菊地会長の指導のもと囲柵、適地適木という植林方法が、中国各地やモンゴル国等から植林の指導要請が数百件もあるとの事、この事業が地域に根ざして継続されていく事だろうと心強く思いました。

 以上のように砂漠植林はただ植えるのでなく、厳しい自然との共生、将来の夢と希望の子供達を含めたふれあい交流や、実作業をやって得られた植林ノウハウを大人たちが拡大していき地元民の生活向上に役立つ事、それが強いては緑のパワーを増しCo2削減や黄砂を減らしていき環境改善になっていくのではないでしょうか。更にホンダの喜びの森、森林農場が広がっていく事を期待して止まない。

 最後にホンダ中国砂漠植林に参加してほんのチョッピリではありますが、本人自己満足的に自然環境の改善に役立てたのではと思い嬉しい気持ちになれた次第であります。

記:貝吹 繁雄(2006-09-17)