ドイツの乗用車環境対策ランキング、日本車が上位占める

 環境団体のドイツ交通クラブが15日発表した乗用車の環境ランキングでホンダ「シビック」のハイブリッド車が2年連続で首位になるなど日本メーカーが上位10車種のうち7車種を占めた。欧州では二酸化炭素(CO2)排出量削減の義務づけも検討されているが、高級車が強みの地元の独メーカーには厳しい結果となった。

 トヨタ自動車がハイブリッド車「プリウス」で2位、小型車「アイゴ」で3位。ダイハツ工業の3車種、マツダの1車種もトップ10入り。仏プジョーシトロエングループは2車種が入ったが、独メーカーは7位のフォルクスワーゲン(VW)の「ポロ」だけだった。

 調査はCO2排出量の少なさなどが採点のポイントで、日本勢が先行するハイブリッド車や小型車には有利。9月に開くフランクフルト国際自動車ショーに向け、独メーカーも環境対策の強化に躍起で、ファミリーカーなどの部門別ではVWやBMWの車種が上位入りして意地をみせた。 (フランクフルト=後藤未知夫)

nikkei.co.jp(2007-08-16)