アンドロメダ銀河…50億年後は銀河系と合体も

 秋の星空には見逃せない天体がある。アンドロメダ座にあって、肉眼でもボーッとした雲のように見えるから、アンドロメダ座の大星雲とも呼ばれている。

 私たちからは230万光年の距離にあるお隣の銀河。人間の肉眼で見える一番遠い光だ。私は学生時代に北アルプス登山に出かけた時に見た、星ぼしの間に浮かぶ光芒(こうぼう)の美しさが忘れられず、先日、最新の機材を使い自分で撮影してみた。

 普通「銀河系」といえば私たちの地球や太陽系が属している恒星の大集団のことだ。銀河系の直径は10万光年、およそ2000億個もの恒星が渦巻き円盤状に集まっている。

 一方、アンドロメダ銀河は私たちの銀河系の外、遠く離れた場所にある「別の銀河」=系外銀河=のひとつだ。

 こちらは3000億個もの恒星が密集した大集団。直径15万光年ほどの銀河で、星間分子雲の密集した部分が黒いスジに見え、渦巻きがよく分かる。皆さんも図鑑や雑誌などで写真を見たことがあるだろう。

 渦巻き円盤状のアンドロメダ銀河は、私たちからは斜め横から見る位置関係なので、全体が楕円(だえん)形のボーッとした姿に見える。長い間、私たちの銀河系もこれとよく似た姿をしていると考えられていたから、余計に親近感があるのかも知れない。

 私たちの銀河系からはその直径の23倍ほど離れた位置にある。銀河系の大きさを大人の手のひらにたとえるなら、10畳間ほどの広さの端と端に、手のひらぐらいの大きさの二つの銀河が浮かんでいる計算だ。

 私たちの銀河系もアンドロメダ銀河も、周囲にある小さなお供の銀河を引き連れ、広大な宇宙の中を動いている。観測によるとアンドロメダ銀河は銀河系の方向に向かって秒速300キロほどのスピードで動いていて、だんだん近づいているそうだ。

 毎年見比べたとしても見かけの大きさの違いは全く分からないが、あと50億年ほどもたつと、二つの銀河は合体して渦巻きがなくなり、楕円銀河になってしまうと予想されている。

kyushu.yomiuri.co.jp(2006-11-10)