第78回都市対抗野球:東海地区2次予選
 ホンダ鈴鹿、ドームへ−−3年連続

藤本投手、優秀選手に
 第78回都市対抗野球大会東海地区2次予選(日本野球東海地区連盟、毎日新聞社主催、ミニミニ協賛)は30日、愛知県岡崎市の岡崎市民球場で代表決定戦2試合が行われた。第1試合は王子製紙(春日井市)が六回に4長短打で一気に逆転しヤマハ(浜松市)を振り切り、2年ぶり7回目のドームを決めた。第2試合では、ホンダ鈴鹿(鈴鹿市)は新人の藤本瞬投手が3点を守りきり三菱重工名古屋(名古屋市)に完封勝ちし3年連続18回目の出場を果たした。なお、優秀選手に王子製紙の湯浅貴博選手、ホンダ鈴鹿の藤本瞬投手がそれぞれ選ばれた。【渡辺隆文】

1安打完封の快投
 ホンダのルーキー藤本が1安打完封の快投。直球とスライダーが低めに決まり、三塁を踏ませなかった。攻撃陣は上出が二、八回にソロ本塁打を放って援護した。三菱名古屋は先発の諏訪が八回途中まで力投したが、打線が沈黙した。

勢いに乗りたい−−與本敏弘・ホンダ鈴鹿監督
藤本が最高の投球をしてくれた。昨年は初戦負けだったので、ドームではまず1勝。良い勝ち方で勢いに乗りたい。

つなぐ野球できた−−真鍋健太郎主将・ホンダ鈴鹿
 新人とベテランがうまくかみ合い代表権を獲得できた。つなぐ野球が出来たことがうれしい。

全開、ホンダ応援席
 ホンダ鈴鹿応援席は初回からエンジン全開だった。リーグ戦で最下位の4位から決定戦に挑んだが、順調に勝ち上がり迎えた代表決定戦。二回に上出真寛選手の本塁打で1点を先取すると、三回には相手ミスで2点目を奪った。「よし、この調子でどんどん得点を重ねてくれ」と立ち上がって応援する。
 八回、上出選手の放った打球が高々と舞い上がり、左翼席で弾むのを見届けると応援団は「やった! 2本目のホームランだ。勝ったぞ」と勝利を確信した。投げては新人の藤本瞬投手が相手打線をまったく寄せ付けない投球をみせた。二回に安打を許すがその後は、凡打の山を築き1安打完封でドーム行きを決めた。藤本投手と職場が同じ伊藤一之さん(52)は「仕事もまじめにこなし言うことないやつだ。こんなにすごいとは驚いている」と藤本投手が投げるごとに、手をたたいて喜んでいた。

《追記》
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〔三重版〕毎日新聞(2007-07-01)